うまいもの屋さん
1996/03/15号 | 竹の塚せんべい
竹ノ塚駅横の大踏み切りがある赤山街道沿いのお店。そう、店先の焼き場でおやじさんがせっせと焼いている、あのせんべい屋さんだ。
この「おやじさん」こと珠村堅一さん(58)が仕事場に入るのは、毎朝5時。「炭火手焼」が看板の「竹の塚せんべい」の命、備長炭に火を起こすためだ。火を起こすといっても、そこは完璧を期すプロの仕事、これだけで優に2時間。
ガスの火で焼くのと炭火で焼くのとでは、味がまるで違ってくるのだそうだ。「炭火で焼くと、“遠赤効果”によって、せんべいの中からしっかり焼けてくるんです。そして、米の甘味が引き出される…」。
実際、「竹の塚せんべい」をかじってみれば、昔ながらの製法というものが、いかにせんべい本来の味わいを引き立たせるかよく分かるだろう。
堅過ぎずかつ柔らかくもない絶妙な歯応え、そして、口中に広がる香ばしい風味とほのかな甘さ。おいそれと出せる味ではあるまい。
会社名(店舗名) | 竹の塚せんべい |
---|---|
住所 | 足立区西竹ノ塚2-3-14 |
電話番号 | 03-3899-0925 |
営業日・営業時間 | 9時〜19時 火曜定休 |
※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。